ズアル(読み)ずある

世界大百科事典(旧版)内のズアルの言及

【俠客】より

…これに対し,シリアやジャジーラのアフダースは,アイヤールと比べてより公共的な性格をもち,町の警察としての機能を果たすとともに,軍事政権の間隙を縫って行政権を手中にすることもあった。同時代のエジプトでは,アイヤールやアフダースの存在は知られていないが,マムルーク朝後期には,都市下層民のズアルzu‘arがマムルークの補助軍を構成するようになった。しかし,ズアルが〈ならず者〉あるいは〈盗人〉の域を脱してフトゥッワと結びつくようになるのは,16世紀以降のことである。…

※「ズアル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」