ハミルトン,Andrew(読み)はみるとん

世界大百科事典(旧版)内のハミルトン,Andrewの言及

【ゼンガー事件】より

…約9ヵ月間獄中にあったが,ゼンガー夫人が獄中から原稿を受け取って新聞を出し続けた。同年8月4日に開かれた公判で,ゼンガーの弁護士ハミルトンAndrew Hamiltonは,言論の自由がいかに必要かを熱烈に訴え,記述内容の判断は裁判官のみが行い,陪審員は問題の新聞を出したかどうかだけの判断を求められる慣行に対して,陪審員も記述が真実か否かの判定をするように求め,〈無罪〉の評決を勝ちとることに成功した。この裁判の結果は,植民地時代のアメリカの新聞に本国政府を批判する実質上の自由を与え,独立戦争にいたる〈世論〉形成にも大きな役割を果たす里程標となった。…

※「ハミルトン,Andrew」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」