パーキンソニズム

六訂版 家庭医学大全科 「パーキンソニズム」の解説

パーキンソニズム
(脳・神経・筋の病気)

 パーキンソニズムとは、「パーキンソン病と似たような症状」を意味する言葉で、振戦(しんせん)(震え)、無動(体の動きが少なくなったり、遅くなったりする)、筋固縮(きんこしゅく)(体が固くなる)という症状を総称していいます。パーキンソニズムを示す疾患には、パーキンソン病を含む神経変性疾患や多発脳梗塞(たはつのうこうそく)脳炎、一酸化炭素中毒、マンガン中毒薬物の副作用などがあります。

 とくに消化性潰瘍(かいよう)に用いられるスルピリド(ドグマチールなど)や精神科での治療薬による薬剤性パーキンソニズムは、原因の薬を中止することで改善します。動作がゆっくりになったり、歩行困難がみられたりする場合には、主治医に相談して内服薬調節をしてもらったり、場合によっては専門医の診察が必要です。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

世界大百科事典(旧版)内のパーキンソニズムの言及

【パーキンソン症候群】より

…原因不明の疾患であるパーキンソン病や,その他いくつかの神経疾患でみられるパーキンソン病類似の症候群をいう。パーキンソニズムparkinsonismともいわれる。パーキンソン病Parkinson’s diseaseは1817年イギリスのパーキンソンJames Parkinson(1755‐1824)により初めて記載された疾患である。…

※「パーキンソニズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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