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ファントム・バイブレーション・シンドローム ふぁんとむばいぶれーしょんしんどろーむ

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知恵蔵2015の解説

ファントム・バイブレーション・シンドローム

振動していない携帯電話が、振動しているように思える錯覚のこと。携帯電話をポケットなど体に触れる場所に入れて持ち歩いていると、携帯電話が振動したように感じる。ところが実際に手にとってみると、どこからも着信が無い。この現象が、ファントム・バイブレーションシンドロームである。
これは携帯電話のバイブレーション機能に慣れたユーザーであれば、誰でも起こりえる現象で、電話機の着信に対して神経質になっている時ほど経験しやすいと言われている。
ファントム・バイブレーション・シンドロームに初めて言及したのはカナダのスティーブン・ギャリティ氏で、その後、行動心理学、認知学などの方面から研究が行われた。その結果、この現象は、人間の脳が携帯電話の着信と振動を学習することで、振動に対して敏感になり、ありもしない振動にも反応するというメカニズムであることが説明づけられた。
最近は電車などの公共交通機関内では、着信音を鳴らさないマナーモードが推奨されており、バイブレーター機能に頼る人が増加している。そのため、バイブレーションに慣れた人々の中には、潜在的なファントム・バイブレーション・シンドロームはかなり多いと予想される。

(佐橋慶信  ライター / 2011年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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