フッ化酸化ニオブ(Ⅴ)(読み)フッカサンカニオブ

化学辞典 第2版 「フッ化酸化ニオブ(Ⅴ)」の解説

フッ化酸化ニオブ(Ⅴ)
フッカサンカニオブ
niobium(Ⅴ) fluoride oxide

】一フッ化二酸化ニオブ(Ⅴ)(niobium(Ⅴ) monofluoride dioxide):NbFO2(143.90).Nb2O5と濃フッ化水素酸との反応や,Nb2O5とSiO2とを混合し,強熱すると得られる.立方晶系.NbはO,Fによる正八面体型六配位(O,Fの位置は不規則).全頂点が共有されて三次元的につながる.ReO3型構造.[CAS 13597-25-6]【】三フッ化一酸化ニオブ(Ⅴ)(niobium(Ⅴ) trifluoride monoxide):NbF3O(165.90).NbF2Oを700 ℃ で熱分解すると得られる.【】そのほか,Nb3FO7,Nb5FO12,Nb17FO42など多くの化合物がある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android