コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

化合物 かごうぶつcompound

翻訳|compound

6件 の用語解説(化合物の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

化合物
かごうぶつ
compound

化学結合力によって結合した2種以上の元素の原子から成る純物質。化合物の元素の組成比は一般に定比例の法則に従って一定であり,この点で混合物と区別される。炭素の化合物を有機化合物,それ以外のものを無機化合物として大別される。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

化合物【かごうぶつ】

2種以上の元素の原子が化合してできた一定組成の物質で,化学変化を伴うことなしに分解・分離できないもの。2種以上の化学物質に分離できる混合物と区別される。また単体に対する語。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

かごうぶつ【化合物 compound】

2種類以上の元素の原子が化学結合してできた物質をいうが,その性質には成分元素の性質がそのまま現れていない。化合物は原則として定比例の法則に従ってできていて,つねに一定の組成をもち,混合物とは区別される。製法,所在,素性などにはよらず,密度などの性質がはっきり決まっている。しかし固体の化合物には多少不明確なものもある。たとえば,タングステンブロンズはNaxWO3,0.3<x<0.95であり,これを不定比化合物(非化学量論的化合物)という。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

大辞林 第三版の解説

かごうぶつ【化合物】

化合によってできた物質。各成分元素の性質とは別の性質を示す。 ↔ 単体

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

化合物
かごうぶつ
compound

2種以上の元素の原子が化合することによって生じた物質をいう。われわれの周囲にみられる種々の物体を形づくっているものを物質といっているが、科学的に物質というときは、一般に純粋物質を意味する。[中原勝儼]

純粋物質

純粋物質とは、その製法、所在などのいかんにかかわらず、つねに一定の化学的組成を有し、またどの部分をとってみても性質が同じ、すなわち均一なものをいい、単体と化合物がそれにあたる。単体とは1種類の元素だけからなるもので、化学的な手段で二つ以上の物質に分けることができないものをいい、たとえば硫黄(いおう)やダイヤモンド(炭素の結晶)、あるいは水銀などがそうである。また化合物には、たとえば塩化ナトリウム(不純物の入っていない食塩)、純粋な砂糖、あるいはグルタミン酸ナトリウム(うま味調味料の一つ)や、純粋の水などがそうである。すなわち水を例にとれば、水は酸素と水素との化合物で、どこにあってもその組成は決まっており、どの部分も同じ性質で、しかも水素や酸素とはまったく違っている。[中原勝儼]

混合物

単体や化合物など、純粋物質が2種類以上ただ単に混合したものを混合物といっている。したがって混合物は、その成分が一定ではなく、任意に変えることができるうえ、物理的な手段で2種類以上に分離することができるもので、見かけは均一なものと不均一なものとがある。全体が一様に同じ、すなわち均一な混合物としては、空気(窒素、酸素、二酸化炭素、水蒸気その他の混合気体)とか、海水(塩化ナトリウムその他の塩類が水に溶けた溶液)やガソリン(各種炭化水素が混合している)、あるいは金と銅との合金などのような固溶体などがその例である。これらは化合物と同じように均一であるが、その組成は一定せず(たとえば海水中の塩化ナトリウムの量は場所によって違うし、加熱濃縮すればその量は多くなる)、また物理的な手段によって分離できる(たとえば空気を冷却して液体とするなどして分留すれば、それぞれの成分に分離することができる)。また不均一なものとしては、部分によって性質が違う多くの物体、材木、紙、岩石などがある。
 以上のことをまとめていうと、われわれの周りの物体は、基本的には、純粋物質、すなわち単体および化合物からできているが、それがそのままで存在している場合と、それらが混じりあって混合物として均一になっているもの、およびそれらが不均一に集まっている場合とがある、ということができる。
 付加化合物や分子化合物のようなもののうち、上記の定義からいくぶん外れるような二量体分子(たとえば(CH3COOH)2など)や塩類の付加化合物(たとえばCaCl24CH3OHなど)も化合物といっている。またさらに、定比例の法則が成立しない(組成の一定でない)、非化学量論的化合物であるベルトライド化合物、クラスレイト化合物(包接化合物)、侵入型化合物なども化合物といっている。[中原勝儼]
『木田茂夫著『無機化学』(1993・裳華房) ▽クリストファー・クーパー著、早川真理訳『ザ・サイエンス・ヴィジュアル4 物質』(1993・東京書籍) ▽アン・ニューマーク著、鴨川幸市訳『ザ・サイエンス・ヴィジュアル7 化学』(1993・東京書籍) ▽山崎昶編『化学データブック1 無機・分析編』(2003・朝倉書店)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の化合物の言及

【住居】より

…遊牧地は季節により異なり,移動の際,テントは畳まれ,ラクダやロバの背で運ばれる。
[サバンナのコンパウンド形式]
 サバンナには〈コンパウンドcompound〉と呼ばれる独特の住居形式がある。これは大家族制に立脚した居住形態で,多数の棟が明快な配列パターンのもとに複合化して形成される。…

※「化合物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

百条委員会

地方自治体が議決により設置する特別委員会の一つ。名称は「地方自治法第100条」に基づく。百条委員会は、地方公共団体の事務に関する調査を行い、関係者への聞き取りや記録の提出を請求、拒否した者には罰則が科...

続きを読む

コトバンク for iPhone

化合物の関連情報