モイレアトヱ(読み)もいれあとえ

日本歴史地名大系 「モイレアトヱ」の解説

モイレアトヱ
もいれあとえ

漢字表記地名「貰人」のもとになったアイヌ語に由来する地名。当地一帯は近代に入り浜中村に、のち分立した後静しりしず村に包含された。仮名表記は「モイレアトヱ」(「蝦夷日誌」一編、「行程記」)のほか「モイリヱトヱ」(観国録)がある。「観国録」に「渓澗アリ、モイリヱトヱト云フ、過キテ平山登路ニ憩所アリ、此迄ノ連山都テ樹林ナシ、此ヨリハ疎林間ヲ行ク、昂低甚多シ」(安政三年八月二七日条)、「蝦夷日誌」(一編)に「チフチセホウシナイ 又此処訛りてモイレアトヱとも云り。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む