下噎・下咽(読み)したむせぶ

精選版 日本国語大辞典 「下噎・下咽」の意味・読み・例文・類語

した‐むせ・ぶ【下噎・下咽】

〘自バ四〙 声を忍ばせてむせび泣く。人知れず心を悩ます。また、煙の流れや、水の音にもいう。
※清少納言集(1028頃か)「忘れずや又忘れずよかはらやの下たく烟下むせびつつ」
風雅(1346‐49頃)冬・七九三「行なやむ谷の氷の下むせび末にみなぎる水ぞすくなき〈藤原実兼〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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