デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤原実兼」の解説
藤原実兼(1) ふじわらの-さねかね
応徳2年生まれ。南家藤原季綱(すえつな)の次男。藤原通憲(みちのり)の父。鳥羽(とば)天皇に東宮時代からつかえ,文章生(もんじょうしょう)から蔵人(くろうど)となる。「本朝無題詩」などに詩文があるほか,大江匡房(まさふさ)の言談である「江談(ごうだん)抄」の筆録者とつたえられる。天永3年4月2日死去。28歳。
(五味文彦)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
…平安末期の説話集。大江匡房(まさふさ)の談話を藤原実兼(さねかね)が筆録したもの。ただし間接的な聞書,また実兼以外の人物による筆録をも含んでいる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」