中臣名(読み)なかとみみよう

日本歴史地名大系 「中臣名」の解説

中臣名
なかとみみよう

古代の仲津なかつ郡中臣郷(和名抄)の郷名を継承しているとみられる宇佐宮弥勒寺領の名。仲津郡内に所在したが、比定地は不詳。鎌倉時代初期とみられる弥勒寺喜多院所領注進状(石清水文書/大日本古文書四―二)に「沖臣今男六丁」とみえるが、これは「中臣今男」の誤記と考えられる。永享五年(一四三三)一二月一三日の宇佐宮造営并神事法会再興日記目録(到津文書/大分県史料三〇)によると、応永二五年(一四一八)に始まった宇佐宮造営および諸神事の復興事業を受けて、「仲(津カ)郡内中臣今男八丁」が同二六年八月一〇日に大内盛見から宇佐宮常灯料として寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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