偃・偃臥(読み)のいふす

精選版 日本国語大辞典 「偃・偃臥」の意味・読み・例文・類語

のい‐ふ・す【偃・偃臥】

〘自サ四〙 (「のきふす(偃)」の変化した語) 倒れ伏す。あおむけになって寝る。
大鏡(12C前)五「おきならがいやしきやどりも、帯・ひもをとき、門をだにささで、やすらかにのいふしたれば」
[語誌]「高山寺本名義抄」には、「偃 ノイフス」の「イ」の右傍に「キ」とみえ、「観智院本名義抄」には、「偃 ノイフス ノク〈略〉偃臥 ノイフセリ」とある。これらによって、「のく(仰・偃)」に「ふす(臥)」が付き、「のきふす」から「のいふす」と音便化した語であることが推定できる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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