元三大師(読み)ガンザンダイシ

デジタル大辞泉 「元三大師」の意味・読み・例文・類語

がんざん‐だいし〔グワンザン‐〕【元三大師】

平安中期の天台宗の僧、良源のこと。寛和元年(985)正月3日に没したのでいう。

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精選版 日本国語大辞典 「元三大師」の意味・読み・例文・類語

がんざん‐だいしグヮンザン‥【元三大師】

  1. 平安中期の天台宗の僧、良源の別称。寛和元年(九八五)正月三日に没したのでいう。

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改訂新版 世界大百科事典 「元三大師」の意味・わかりやすい解説

元三大師 (がんさんだいし)

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世界大百科事典(旧版)内の元三大師の言及

【縁日】より

…これは民俗的な成女式と結びついたものらしい。弘法大師(空海)をまつる真言宗寺院では,毎月21日が縁日で,元三大師の場合は1月3日である。元三大師は天台宗良源上人のことで,正月の厄払いの機能をもっており,正月の縁日は人口に膾炙(かいしや)している。…

【大師信仰】より

…弘法大師,元三(がんざん)大師,善導大師など各宗派の祖や高僧に対する信仰をさすが,大師信仰として一括されるのは,これらの基底にオオイコ(大子)として神の子や遊行の神が村に現れるとする信仰があるとされるからである。この傾向はとくに弘法大師に強い。…

【良源】より

…遺骸は遺言にしたがって横川の北方華芳峰に葬られ,石塔がたてられた。987年(永延1)慈慧と諡号(しごう)されたが,正月3日に没したので俗に元三(がんさん)大師ともいう。また良源の墓所はさまざまの霊験があり,一山の護法とされ,御廟(みみよう)大師と称された。…

※「元三大師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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