判じ絵(読み)ハンジエ

デジタル大辞泉 「判じ絵」の意味・読み・例文・類語

はんじ‐え〔‐ヱ〕【判じ絵】

判じ物にした絵。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の判じ絵の言及

【アナモルフォーズ】より

…透視図法によって三次元空間を平面上に再現するには,厳密には固定された唯一の視点が必要であるが,反面ではその視点以外では描かれた空間や図形に〈ひずみ〉が生ずることになる。そしてこの〈ひずみ〉を意識的に利用し,さらに〈ひずみ〉を誇張したり,ある図形を幾何学的図法に従って規則的に変形したりして,隠し絵,判じ絵として用いる場合もある。また,16世紀の中国に起源をもつといわれる,円筒鏡に映すと判明するアナモルフォーズは17,18世紀に西欧で流行し,幕末には日本でも描かれ,刀の鞘に映すので〈さや絵〉と呼ばれた。…

【判じ物】より

…英語のパズルpuzzleに相当し,なぞ,考え物などと同一のものであるが,昔からなぞや考え物は文章あるいは言葉で問題を提供して,推理的な解答を求めるのに対し,判じ物,判じ絵は物質によって,仮託的な問題を提示するものを意味することが多い。例をあげると,松永貞徳の《歌林雑話》に,京都に新城ができた正月,御門のところに割れたハマグリ貝を九つならべてあった。…

※「判じ絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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