千切(読み)ちぎり

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「千切」の意味・わかりやすい解説

千切
ちぎり

上下両端がふくらみ,中ほどがくびれた木製の接合具。中国では木棺をつくるのに釘の代りに千切を使用した。漢代には細要小要などともいい,その実物は湖南省長沙遺跡や朝鮮楽浪古墳出土の木棺にみられる。

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世界大百科事典(旧版)内の千切の言及

【鎹】より

…特殊なものとして,両端が逆向きの手違(てちがえ)鎹,中央が甲丸の海老(えび)鎹,一端が平形の目(め)鎹などがある。波釘,股釘などや,両者をつなぐという意味で千切(ちぎり)も一種の鎹といえる。【成田 寿一郎】。…

【地機】より

…このため有機台傾斜機に分類される。経巻具は緒巻(おまき)または千切(ちぎり),布巻具は千巻(ちまき)とも呼ばれる。綜絖は依然として単綜絖で,中筒(なかづつ)の前方に置かれ,平織しか作ることはできない(一部ではもじり綜絖も用いられた)。…

※「千切」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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