精選版 日本国語大辞典 「木棺」の意味・読み・例文・類語
もっ‐かん モククヮン【木棺】
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遺骸(いがい)を納める木製容器の総称。製作法によって刳抜(くりぬき)式と組合せ式とに分類され、基本的な形として刳抜式に割竹形木棺、組合せ式に箱式(形)木棺がある。弥生(やよい)時代に木棺が用いられていることは、土壙(どこう)に残る棺の形の痕跡(こんせき)によって推定されていたが、1960年代になって兵庫県尼崎(あまがさき)市田能(たの)、大阪府豊中(とよなか)市勝部、高槻(たかつき)市安満(あま)、東大阪市瓜生堂(うりゅうどう)などの遺跡で相次いで箱式木棺が発掘された。これらの遺跡は低地集落で、集落に接した墓地に木棺が埋められていたため、地下水によって保存された。古墳時代になると、箱式木棺も使われたが、畿内(きない)地方を中心とした前期古墳では、長さが7~8メートルに達する巨大な割竹形木棺が盛んに使われ、弥生時代の短い木棺と異なる。これらの長大な木棺の材質はコウヤマキで、また内部には1人の遺骸しか納めてないので、単なる棺か、それとも舟などを模倣したのか議論が分かれている。古墳時代の中・後期には短い箱式木棺が使用され、とくに横穴式石室採用直前の群集墳ではこれを直接盛土で覆っていて、それを木棺直葬(ちょくそう)とよぶ。終末期には高松塚古墳のように漆塗り木棺も使用されている。
[森 浩一]
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…原則的には直接遺骸を入れるものを指し,火葬や洗骨後の骨を納める蔵骨器と区別する。材質により,木棺,夾紵(きようちよ)棺,石棺,陶棺などに,また形状によって,割竹形,舟形,家形,長持形などに分けられる。石棺と木棺が普遍的であり,これらはさらに組合せ式と刳抜(くりぬき)式に区別できる。…
…古墳の封土中に,石室の被覆を設けずに,直接に木棺を埋める場合に,木棺の周囲を粘土で厚く包みこむことがある。棺の外部構造という意味で,これを粘土槨という。…
※「木棺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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