唐菓物(読み)カラクダモノ

動植物名よみかた辞典 普及版 「唐菓物」の解説

唐菓物 (カラクダモノ)

植物柑子別称(宮女詞)。クダモノの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の唐菓物の言及

【砂糖】より

…そして787年(延暦6)6月,宝物の曝涼(ばくりよう)が行われたとき,どういうわけか,その〈蔗糖〉の量が増えていたという記録がある。《後二条師通記》寛治5年(1091)10月25日条を見ると,藤原師通はその日橘俊綱から砂糖を贈られ,それを持参した使者が〈これは唐菓物(からくだもの)だということです〉といったことを記している。平安後期,砂糖は宋との私貿易によってわずかながら舶載されており,薬品ではなく菓子として認識されるようになりつつあったことがうかがわれる。…

【和菓子】より

…和風の菓子,日本の伝統的な菓子といった意味であるが,おおむね江戸時代までに中国やヨーロッパから製法を伝えられ,それを日本化したものが多い。米・麦その他の穀粉,葛(くず)粉・ワラビ粉などのデンプン,アズキ・大豆などの豆類,および砂糖を主材料とする甘味のものが多く,鳥獣肉,乳製品はまったく使わず,油脂も水溶きした穀粉を焼くときに少量の植物油をひく程度にしか用いず,香辛料の使用も少ない。食味の面からすると,茶の湯を中心として普及してきた緑茶の飲用にふさわしいものとして形成されており,色彩・形態の美しさとともに,草木の葉などを利用して豊かな季節感をもっているのが特徴である。…

※「唐菓物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」