境膜伝熱係数(読み)キョウマクデンネツケイスウ

化学辞典 第2版 「境膜伝熱係数」の解説

境膜伝熱係数
キョウマクデンネツケイスウ
film coefficient of heat transfer

固体流体との間に温度差があると,両者の間に伝導ならびに対流による熱移動が起こる.層流である境膜と乱流域との間には明確な境界面は存在せず,層流域から遷移域を経て乱流域へと連続的に変化している.固体壁と接する仮想的な境膜の存在を近似すると,伝熱速度q kJ h-1 は通常,伝熱面積A m2 に比例し,また流体の平均温度t ℃ と壁温 tw ℃ との差に比例するので,次式で表される.

qhA(ttw)

比例定数h kJ m-2 h-1-1 は境膜伝熱係数とよばれ,その値は流体の流れの状態によって異なる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

法則の辞典 「境膜伝熱係数」の解説

境膜伝熱係数【film coefficient of heat transfer】

境膜係数」のページをご覧ください。

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

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