天地(読み)てんち

世界大百科事典(旧版)内の天地の言及

【宇宙】より

…中央層が人類の住む世界で,最上天はクモに似た超自然的存在が住み,地下には祖先の世界があり,その下の最下層は〈最初の父の住居〉である。神話【大林 太良】
【中国の宇宙論】
 まず用語の問題からいえば,いわゆる宇宙に相当する中国語として〈天〉,または〈天地〉をあげることができる。古代においては,天は固形的なドーム状のものとして矩形の大地を覆うとイメージされていたから,その天と地によって区切られる閉じられた空間が古代中国人の宇宙の広がりなのであった。…

【自然】より

…いずれにせよ,自然とは自分に関しても万物に対しても,〈人為の加わらない,おのずからある状態〉を意味し,今日の自然が意味するように森羅万象の対象的世界一般を指すものではなかった。そうしたものとしてはむしろ〈天地〉や〈万物〉という言葉が用いられた。こうした事情は〈天地の自然〉を説いた道家においても,また《論衡》で自然を論じた王充においても一貫して変わらない。…

※「天地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」