岡地貞政(読み)おかぢ・さだまさ

朝日日本歴史人物事典 「岡地貞政」の解説

岡地貞政

没年:慶安2.4.3(1649.5.14)
生年:永禄9頃(1566)
江戸前期の商人。近江国(滋賀県)蒲生郡八幡町出身。父定成が早くに死亡,叔父の定重(医者)に養われ,元和年中(1615~24)八幡町に移住した。暹羅国(タイ)に渡航し,日本へ暹羅染,つまり更紗染の技術を伝えたといわれる。だが,貞政とその息子のふたりとも海外渡航を示す記録類は現存せず,いずれが暹羅染をもたらしたのかは不明。子孫貞能の代から代々暹羅屋勘兵衛を名乗り,子孫は明治維新に至るまで同地で染物業を営んだ。歴代の墓が近江八幡市の西光寺にある。<参考文献>川島元次郎『朱印船貿易史』

(岩崎義則)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「岡地貞政」の解説

岡地貞政 おかち-さだまさ

暹羅屋勘兵衛(しゃむろや-かんべえ)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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