思量・慮(読み)おもんぱかり

精選版 日本国語大辞典 「思量・慮」の意味・読み・例文・類語

おもん‐ぱかり【思量・慮】

〘名〙 (「おもいはかり」の変化した語。「おもんはかり」「おもんばかり」とも) 思いはかること。考えを巡らすこと。また、その考え。思慮。はかりごと。
※大慈恩寺三蔵法師伝承徳三年点(1099)九「慮(オモムハカリ)不図に有りて宮宇を穢(けが)さむことを点(もた)す」
平家(13C前)八「抑(そもそも)臣等がおもむぱかりをもってえらびて位につけ奉らん事」

おもん‐ぱか・る【思量・慮】

〘他ラ四〙 (「おもいはかる」の変化した語。「おもんはかる」「おもんばかる」とも) 深く考える。思い巡らす。
※文鏡秘府論保延四年点(1138)北「方を慮(オモムハカル)、方を恐る、恐る所将に恐るべし」
※寸鉄録(1606)「我心にしあんし、をもんばかることを、みだれぬやうにととのふるを、斉といふなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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