知恵蔵 「成田スカイアクセス」の解説
成田スカイアクセス
成田新高速鉄道は、北総線の現在の終点である印旛日本医大駅から成田空港までの区間に新線を敷設し、延長することにより、京成上野駅から京成高砂駅を経て成田空港までを結ぶ新たな成田空港アクセス経路となる。開業後は、新型スカイライナーと途中主要駅に停車する特急が、それぞれ1時間あたり最大3本運転される見込み。新型スカイライナーは、日本の在来線では最速となる最高時速160kmで走行し、日暮里駅から空港第2ビル駅までを現行ルート経由と比べ15分短縮の36分で結ぶ。
新型スカイライナーの車両デザインは、デザイナー兼プロデューサーの山本寛斎氏が手がけた。山本氏にとっては、初めての鉄道車両デザインとなる。デザインコンセプトは「風」と「凜(りん)」。
成田新高速鉄道の開通に合わせて、都心側のターミナルである日暮里駅において、スカイライナー・イブニングライナー専用ホームと、一般列車専用ホームを分ける3面2線化などの大改良工事が進められている。
スカイライナーの他に特急列車を運転することにより、千葉ニュータウン等、沿線の利便性向上も見込まれる。
(葛西奈津子 フリーランスライター / 2010年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報