…古代の櫛は,縦長で歯の部分がとくに長く(竪櫛(たてぐし)),現在解き櫛として用いる横櫛(横に長い櫛)のように髪の毛をすき整えるには機能的ではない。おそらくヘアピンのように束ねた髷(まげ)を止めるための挿し櫛であったと思われる。種類は木製編歯(結歯)で漆塗りのもの,骨製挽歯(刻歯)のもの,竹製編歯の漆塗りのものなどがある。…
※「挿し櫛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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