掻きなく(読み)かきなく

精選版 日本国語大辞典 「掻きなく」の意味・読み・例文・類語

かき‐な・く【掻なく】

  1. 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 語義未詳。掻き払うの意か。
    1. [初出の実例]「熱けくに 汗可気奈気(カキナケ) 木の根取り(うそぶ)き登り」(出典万葉集(8C後)九・一七五三)

掻きなくの補助注記

「かきなけ」の「なけ」について諸説ある。嘆く意の下二段動詞「嘆(な)く」とする説、原文「奈気」を「なげ」と訓んで、「投げ」の意とする説や、「嘆(なげ)き」の「き」が写し落とされたものとする説などがある。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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