握槌(読み)にぎりづち(その他表記)hand axe

旺文社日本史事典 三訂版 「握槌」の解説

握槌
にぎりづち
hand axe

旧石器時代石器
たたく・割る・切る・削るなど万能敲打 (こうだ) 器。三角形の石で,握るか柄をつけて使用した。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の握槌の言及

【斧】より

…袖の使用例を含め着装法の各種は図解にゆずる。旧石器時代の両面加工石器で握槌(にぎりづち)(ハンド・アックス)と呼ばれるものは,柄をつけずに手で直接握って使ったという想定の命名であろうか。その一部が柄につけて使われたことは,刃に残る使用痕跡の研究から判明している(ロシアのコスチョンキ)。…

【ハンド・アックス】より

…旧石器時代の石器名称の一つである。訳名に握斧(にぎりおの)または握槌(にぎりづち)を当てる。用途は未分化であり,おそらく万能な道具として,切る,削る,掘るなどに用いられたものとみられるが,限定できないことから,両面調整石器biface,またフランス語のクー・ド・ポアンcoup‐de‐poingという名称も用いられる。…

※「握槌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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