デジタル大辞泉 「万能」の意味・読み・例文・類語
ばん‐のう【万能】
2 あらゆることにすぐれていること。なんでもできること。「
[類語]オールマイティー・オールラウンド・全能・全知全能
除草専用のくわ(鍬)で,〈草削り〉とも呼ばれる。耕起用のくわとちがい,刃床部は薄く全体に軽量で,作物の根もとの除草など細かい作業をしやすいようつくられている。刃床部の形は,用途に応じていくつかの種類があるが,最も一般的で汎用(はんよう)的なものは,刃先が直線で幅広く,ちょうど油揚げの頂部に柄をつけたようであるので〈油揚万能〉と呼ばれることがある。また,土寄せにも同時に用いるものとして油揚万能の肩をはらせて角状にしたものがある。うね底の弧状になったところの除草には,底にそうよう刃先を円弧状にしたものがあり,ちょうどイチョウの葉に似ているため〈いちょう万能〉などと呼ばれる。〈向突(むこうづき)〉と呼ばれるものは,刃床部を地面にそわせ,突いて草を削っていくもので,平らなところで用いられた。なお,このような除草専用具が現れてきたのは元禄時代(1688-1704)以後のことで,それまでは,使い古して刃の薄くなった耕起用のくわがもっぱら用いられていた。
執筆者:堀尾 尚志
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…九州地方で使われていた打引きぐわは,刃床部のそりがきつく柄が極端に短い。 除草専用のくわは,柄の先にへらを付けたような形の軽いもので,万能(まんのう)あるいは草削(くさけずり)と呼ばれる。刃の形状には,角形や三角形あるいは,うね間の谷底の形に合わせいちょう型にしたものや,軽量化のため中央部をあけたものもある。…
※「万能」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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