日本歴史地名大系 「日光山森羅録」の解説
日光山森羅録
につこうさんしんらろく
一冊
写本 県立博物館
解説 近世日光山の概要を網羅した要覧である。もとは日光奉行所役人の行政便覧として作成され、奉行所役人の間で筆写されたらしく、時代が下るほど詳しくなっている。現在、吟味役高木氏旧蔵本(文政期)・組頭小杉右藤次旧蔵本(慶応期)の伝存も確認されている。
構成 (一)御神領御物成、(二)御霊屋領御物成、(三)新御領御物成、(四)川々御普請所、(五)御領内村高其外、(六)御神領配当割、(七)同御修理料、(八)御霊屋領配当割、(九)同御修理料、(一〇)村々納物夫役、(一一)学頭以下高名前、(一二)東西町名家数其外、(一三)組頭以下高名前、(一四)六職人、(一五)御役所御用達其外、(一六)東西町御抱火消人足、(一七)東西町役人、(一八)御役所医師、(一九)御囲穀、(二〇)御朱印地、(二一)神橋脇碑名、(二二)御門主家来姓名(江戸詰・当地詰)、(二三)吟味役起立、(二四)奉行組頭代々記等
活字本 「栃木県史」史料編近世六、「社家御番所日記」二一などに抄録されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報