母乳黄疸

栄養・生化学辞典 「母乳黄疸」の解説

母乳黄疸

 母乳を飲む子にみられる黄疸.人工栄養児に比べて発生が遅く,強くでる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の母乳黄疸の言及

【黄疸】より

…新生児重症黄疸は核黄疸を起こすことがあるので,血液中のビリルビンを測定し,必要なら核黄疸の予防のために光線療法や交換輸血が行われる。(3)母乳黄疸 母乳栄養児が生後1週ころから黄疸が強くなり,1~2ヵ月も消えないことがある。母乳中に含まれるある種のホルモンや脂質のためである。…

【母乳】より

…(1)母乳栄養の得失 狭義の(しかし本来の)母乳栄養は授乳という行為によって,母子間には自然に愛情が形成されるなど,単に栄養物を子に与えるということ以上の形而上的な利点をもつが,一方で,人工栄養に比べ次のような不利な点もいくつかある。(a)新生児期の黄疸(新生児特発性高ビリルビン血症)が長びきやすいこと この黄疸を母乳黄疸ともいい,生後1週以後10週ころまで,授乳を続けているかぎり持続することがある。しかし核黄疸のように重篤な症状を呈し,後遺症を残した例は報告されていず,母乳を中止しなければならないほどの黄疸になることはない。…

※「母乳黄疸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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