日本歴史地名大系 「氏集―首里那覇」の解説
氏集―首里那覇
うじしゆう―しゆりなは
一冊
写本 台湾大学研究図書館
解説 沖縄島士族の家譜の総目録。光緒二〇年の写本。一番から二〇番に分けられ、重複を除き二千八六五冊が記される。一―一二番、一四―一五番が首里系、一三番泊系、一六・一八―二〇番が那覇系、一七番が久米村系となっている。当書により姓の数約四〇〇、門中数約七〇〇だったことがわかる。また後段に官江差出候地系図、地系図借渡之控、地系図落冊之控があり、明治一二年以降に県庁・政府に押収された分、関係者に貸出した分、不明となっている分が記されており、置県後に作成されたことが知られる。しかし現存する家譜で落ちているものもあり、実際の数は三千近くと推測される。元来系図座で保管分のリストとして整備されていたと考えられる。ほかに赤木文庫の「氏集」があるが、一八三〇―四〇年頃を反映したものと推測される。
活字本 「那覇市史」資料篇第一巻五別冊
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報