…飛鳥・白鳳時代には百済様式の瓦製品が多数を占めるが,《大安寺伽藍縁起》には,その前身寺院である百済大寺金堂に石製品を用いた記録があり,実例としては群馬県山王廃寺出土の2例と鳥取県大寺廃寺出土の1例が知られている。白鳳時代から奈良・平安時代にかけては,初唐様式の形を模倣した唐様式の瓦製品が主流を占め,その形が当時の沓(くつ)に似ることから沓形とも呼ばれた。《正倉院文書》や《西大寺資財流記帳》によれば,平城京内の諸大寺や宮殿には豪華な金銅製品が用いられたと推定されるが,瓦製の唐招提寺金堂西側例は奈良時代の唐様式の姿を伝える貴重な伝世品である。…
…稚内(わつかない)市南西方の日本海に浮かぶ利尻島の南西部を占め,北東部に利尻山がそびえる。集落は海岸線に沿って帯状に形成され,中心は西部の沓形(くつがた)である。島最大の漁港であり,沿岸・沖合漁業の基地で,また稚内,礼文(れぶん)からのフェリーや貨物船が発着する。…
…宗谷支庁に属し,島のほぼ東半分の東利尻町,西半分の利尻町からなる。東利尻町にはいずれも港をもつ鴛泊(おしとまり),鬼脇,利尻町には沓形(くつがた),仙法志(せんほうし)の集落があり,その他の小集落が海食崖の上に散在している。すでに幕末のころにはニシンを追い求める漁民が島に渡り,沓形を中心に漁業を営んでいたが,その後明治に入ってからは漁場開発により仙法志でも定住漁業が行われ,やがて沿岸部全域に漁民が定住するようになった。…
※「沓形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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