河島敬蔵(読み)カワシマ ケイゾウ

20世紀日本人名事典 「河島敬蔵」の解説

河島 敬蔵
カワシマ ケイゾウ

明治期の英文学者,翻訳家



生年
安政6年3月1日(1859年)

没年
昭和10(1935)年5月26日

出生地
和歌山

別名
号=鶯林

経歴
明治8年上京し、立教学校に学ぶ。日本で始めて原文からシェークスピアを翻訳し「露妙樹利戯曲 春情浮世の夢」「沙吉比亜戯曲羅馬盛衰鑑」を刊行した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の河島敬蔵の言及

【ロミオとジュリエット】より

…青春を激しく燃焼させる恋人たち,文彩に富んだ華麗なせりふ,加速度的テンポで大詰めに直進する筋の展開は,この抒情的な愛の悲劇をシェークスピアの作品中最も人気の高いものの一つにしている。 日本では,1886年英文学者河島敬蔵が《露妙樹利戯曲春情浮世の夢》と題して翻訳,坪内逍遥の訳も1910年に刊行された。なお,この作品を題材とした音楽に,ベルリーニ,グノーのオペラ,ベルリオーズの合唱と管弦楽曲,チャイコフスキーの幻想序曲,プロコフィエフのバレエ曲などがあり,アメリカのミュージカル《ウェスト・サイド物語》も同様の主題を扱っている。…

※「河島敬蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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