渡辺とみ・マルガリータ(読み)ワタナベ トミマルガリータ

20世紀日本人名事典 「渡辺とみ・マルガリータ」の解説

渡辺 とみ・マルガリータ
ワタナベ トミマルガリータ

昭和・平成期の社会事業家 救済会会長。



国籍
ブラジル

生年
明治33(1900)年10月25日

没年
平成8(1996)年3月12日

出生地
鹿児島県枕崎市

主な受賞名〔年〕
吉川英治文化賞〔平成4年〕,朝日社会福祉賞〔平成6年〕

経歴
養女に出された後、明治44年11歳の時伯母を頼りブラジルに渡る。サンパウロ医科大学創設者のヤレスチーノ・ブルー博士宅にお手伝いさんとして住み込み、教育も受けた。7年後カトリック教徒に。昭和3年日系公認会計士第1号の渡辺儀平と結婚。第二次大戦中敵性国人として扱われた日本人の支援にあたり17年サンパウロ・カトリック日本人救済会を組織、その中心メンバーとして活躍した。28年社会福祉法人・救済会に改組。同年帰化しブラジル国籍となる。33年日本移民50周年を記念し老人ホーム“憩いの園”を発足させるなどブラジルの日系人のために尽力、“日系移民のママイ(母)”と慕われた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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