環境変数（読み）カンキョウヘンスウ

開発環境での使用例

• アプリケーションの設定ファイルにサーバーのURLを直接書く代わりに、環境変数を使用することで環境に依存しないコードを書けます。
• 開発環境と本番環境で異なるデータベースを使用する場合、環境変数でそれぞれの接続情報を管理するのが一般的です。
• セキュリティ上の理由から、APIキーやパスワードなどの秘密情報は環境変数に設定してコードベースから分離します。
• Dockerを使用する際、コンテナ内のアプリケーション設定を環境変数で渡すことで柔軟な構成が可能になります。
• ローカルで開発する場合、.envファイルを利用して環境変数を簡単に管理し、チーム全体で共有できます。

システム管理における使用例

• システムのパフォーマンスを最適化するために、特定のハードウェア設定を環境変数で制御することができます。
• 複数のアプリケーションを同じサーバー上で運用する際、それぞれのアプリケーションに固有の環境変数を設定することで競合を防ぎます。
• スクリプトや自動化ツールを実行する際、必要な環境変数を事前に設定しておくことで、スムーズな運用が可能です。
• UNIX系システムでは、シェルスクリプト内で環境変数を設定し、システム全体に影響を与える設定を簡単に変更できます。
• 環境に依存する設定を持つプログラムをデプロイする際、環境変数を使って異なる環境で同じコードを実行できます。

テスト環境での使用例

• 自動テストを実行する際、テスト環境専用の環境変数を設定することで、テスト結果が一貫性を持つようにします。
• テストデータベースの接続情報を環境変数に設定し、実データベースと混同しないようにします。
• テストケースごとに異なる設定が必要な場合、環境変数を動的に変更することで柔軟に対応できます。
• CI/CDパイプラインでは、各ステージごとに異なる環境変数を設定し、ステージ間の設定漏れを防ぎます。
• パフォーマンステストを行う際、負荷テスト用の設定を環境変数で管理し、環境ごとの特性に合わせたテストが可能です。