申付(読み)もうしつける

精選版 日本国語大辞典 「申付」の意味・読み・例文・類語

もうし‐つ・ける まうし‥【申付】

〘他カ下一〙 まうしつ・く 〘他カ下二〙 (「言い付ける」の謙譲語)
① お願いし付託する。物事を人にお願い申しあげる。また、自己側の者にことづける。言い付ける。
蜻蛉(974頃)中「くれにはこなたざまに物したまふべき人の、さるべきに申つけておくる」
※虎明本狂言・目近籠骨(室町末‐近世初)「のさ者をよび出し、申付る事がござる、あるかやい」
② いつも習慣的に申しあげる。申しあげ慣れる。
今昔(1120頃か)一九「大便小便仕り候ふ程、物食ぶる間、寝入などして候ふ程を除ては、申し付て候ふ事なれば、怠る事不候ず」

もうし‐つけ まうし‥【申付】

〘名〙 申し付けること。また、その内容。〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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