(読み)ぼん

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【盂蘭盆会】より

…陰暦7月15日を中心に行われる祖霊供養の法会。盂蘭盆供会,盂蘭盆祭ともいい,略して盂蘭盆と称し,広く魂祭(たままつり),精霊会(しようりようえ),お盆などといわれる。 盂蘭盆はサンスクリットavalambanaの転訛したullambanaの音写とされ,倒懸(さかさづり)の意で,《盂蘭盆経》によると,目連が餓鬼道に落ちた母の倒懸の苦しみを救おうとして,釈迦の教えに従って祭儀を設けて三宝に供養したことが起源であると説かれてきた。…

【神道】より

…人々は祭りによって生活にくぎりをつけたが,6月と12月の晦に,半年間の罪穢を祓い,災厄を除いて清浄を回復し,1月と7月の祖先の霊魂を迎えるさまざまな行事の中で新しい生活を開始した。仏教が伝えられて,7月の行事は仏教的な形をとって盆の行事になった。日本人の間には,1年を1月と7月の行事でくぎる習慣と,4月と10月の祭りで分ける習慣があり,二つが複雑に重なり合っている。…

【ねぶた】より

…しかし,東津軽郡三厩(みんまや)村でのように,草ネブタといって木の枝に灯籠を下げたものを子どもたちが毎晩各家々を担いで回り,7日には海へ流すという素朴なものも各地で行われている。都鄙を問わず飾物には中にろうそくなどを点灯させ,これが元来は盆を迎えるための灯籠であったことをうかがわせ,秋田の竿灯(かんとう)などと共通している。また,それを最後に海や川へ流すことも特徴である。…

※「盆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」