社会百面相(読み)シャカイヒャクメンソウ

デジタル大辞泉 「社会百面相」の意味・読み・例文・類語

しゃかいひゃくめんそう〔シヤクワイヒヤクメンサウ〕【社会百面相】

内田魯庵の短編小説集。明治35年(1902)刊行学生官吏貴婦人作家など、さまざまな社会階層の人々の姿を風刺的に描いた作品群。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の社会百面相の言及

【内田魯庵】より

…その基本的な文学観は《文学一斑》(1892)に示されている。小説の代表作には,知識人の内面の空白をリアリズムの手法で描いた《くれの廿八日》(1898)や,社会各層の矛盾を風刺した《社会百面相》(1902)があり,翻訳に《罪と罰》(1892‐93),トルストイ《復活》(1905)などがあるが,晩年は第一線を退き,《思ひ出す人々》(1925)をはじめ文壇回顧,人物評伝,随筆などに従事した。【十川 信介】。…

※「社会百面相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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