福田復(読み)ふくだ・ふく

朝日日本歴史人物事典 「福田復」の解説

福田復

没年:安政5.7.9(1858.8.17)
生年:文化3(1806)
幕末の和算家。大坂の人。通称を直七郎,のちに嘉当,美濃正,徳本も名乗り,号を金塘,貫通斎とした。東京神田に順天求合社を開いた福田理軒は弟。商農は我が志に非ずと道を求め浪速に出る。初め坂正永,武田真元に師事,のちに小出兼政につき暦学と和田寧円理豁術を学ぶ。武田の推挙により土御門家直門に列せられ,司天台師範代を務める。『算法雑解』(1843),『算学速成』(1836)などを著す。著述の多くは初等的啓蒙書ではあるが,これにより商都大坂での算学普及に貢献した。<参考文献>日本学士院編『明治前日本数学史』5巻

(小林龍彦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「福田復」の解説

福田復 ふくだ-ふく

福田金塘(ふくだ-きんとう)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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