ふく

精選版 日本国語大辞典 「ふく」の意味・読み・例文・類語

ふ・く

  1. 〘 他動詞 カ行四段活用 〙 魚の鱗(うろこ)を取り除く。
    1. [初出の実例]「魚のいろこをふく」(出典:名語記(1275)五)
    2. 「皮をむくとはいはぬ、鱗をふくと申」(出典:虎寛本狂言・惣八(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「ふく」の読み・字形・画数・意味


11画

[字音] フク

[説文解字]

[字形] 形声
声符は必(ひつ)。必は戚(まさかり)、斧(おの)を柄に装着する部分の形。その刃部を下にして、儀器として用いる。戚はその全体形。虍(こ)は虎皮で、おそらく神位を飾るものであろう。〔説文〕五上に「虎の皃なり」とするが、その用義例はない。南方苗族の祖神とされる戯(ふくきふくぎ)・羲の名に用い、字はまた伏・(ふく)に作る。

[訓義]
1. とらのさま。
2. 戯。

[古辞書の訓]
字鏡集 トラノカタチ

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のふくの言及

【フグ(河豚)】より

…広義にはフグ目のイトマキフグ科Aracanidae,ハコフグ科Ostraciontidae,ハリセンボン科Diodontidaeなどの魚を含めていう場合もあるが,以下,狭義のフグ科魚類について述べる。 関西以西ではフクと呼ぶ地方が多い。体の全長はクサフグが10cm内外,ほかの種類はほとんど20~40cmのものが多いが,トラフグは70cmに及ぶものがある。…

※「ふく」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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