…肉太で丸味のある黄檗(おうばく)系の書は多く羊毫筆から生まれたものであろう。また藤野又六,雲平など専門の筆匠のほか,下級武士や浪人たちも〈筆結(ゆ)い〉の内職に携わるものが増え,技を競った結果,製品の質も向上した。一方では庶民教育としての寺子屋が普及するとともに,簡便低廉な〈椎の実筆〉〈勝守〉など手習用の筆が大量に生産された。…
※「筆結い」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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