紐緒の(読み)ひものおの

精選版 日本国語大辞典 「紐緒の」の意味・読み・例文・類語

ひものお‐の ひものを‥【紐緒の】

① 紐を結ぶ時、一端を輪にして他の端をその中に入れ通すところから、「心に入る」にかかる。
万葉(8C後)一二・二九七七「何ゆゑか思はずあらむ紐緒之(ひものをの)心に入りて恋しきものを」
② 紐が長くつながっているところから、「いつがる」にかかる。
※万葉(8C後)一八・四一〇六「さぶる其の児に 比毛能緒能(ヒモノヲノ) いつがり合ひて 鳰鳥の ふたり双(なら)び坐(ゐ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報