精選版 日本国語大辞典 「結桶」の意味・読み・例文・類語
ゆい‐おけゆひをけ【結桶】
- 〘 名詞 〙 桶にたがをかけること。また、たがをかけた桶。〔文明本節用集(室町中)〕
…木製円筒の容器。曲物(まげもの)桶と結(ゆい)桶とがある。どちらもスギ,ヒノキ,サワラなどが使われるが,曲物は片木(へぎ)に割裂したものを円筒形に巻き,合せ目をサクラやカバの皮の紐で縫い合わせ,底をつけたものである。…
…都市において自家風呂を構えるには,井戸を掘る費用や燃料費がかかり,たいへんなぜいたくであった。ただ江戸時代も後半になると,温湯浴の湯槽に使える結桶(ゆいおけ)が量産されることもあって,徐々に自家風呂が普及するようになる。これを〈据(すえ)風呂〉というが,温湯浴の意味の〈水(すい)風呂〉が転訛したものであろう。…
※「結桶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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