デジタル大辞泉
「絞り値」の意味・読み・例文・類語
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絞り値
レンズの持つ最大の明るさの性能を示す指標。原理的には、焦点距離をレンズの口径で割った数値で、Focal(焦点)のFで表わされる。たとえば、口径と焦点距離が同じで、まったく光を損失しないレンズを仮定すると、F値は1となる。レンズの口径(直径)をルート2分の1倍すると、レンズの面積は半分となり、したがって、明るさも元のレンズの半分となる。このときのF値がルート2、すなわち1.4となり、F値では、値をルート2倍するごとに、元の半分ずつの明るさとなる。標準的なレンズは、おおむね3.5程度のF値を持ち、望遠になればなるほど、F値は低く(大きく)なり、暗くなる。プロが口径の大きな望遠レンズを好むのは、明るさを確保し、データとして色の情報を得るためである。また、ズームレンズの場合は、広角側であろうと望遠側であろうと、口径そのものは変化しないので望遠側は暗くなり、「F3.5-5.6」のように、広角側-望遠側のF値性能が、カタログに記載されている。
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