羽振く(読み)ハブク

デジタル大辞泉 「羽振く」の意味・読み・例文・類語

は‐ぶ・く【羽振く】

[動カ四]羽を振る。羽ばたく。
「―・きつつ今や都へほととぎす過ぎがてに鳴くすぎむらのもり」〈実方集〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「羽振く」の意味・読み・例文・類語

は‐ぶ・く【羽振】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 「ふく」は「ふる(振)」の意 )
  2. 鳥や虫などが羽を振る。羽をならす。はばたく。はふる。
    1. [初出の実例]「春まけて物悲しきにさ夜更けて羽振(はぶき)鳴く鴫誰が田にか住む」(出典万葉集(8C後)一九・四一四一)
  3. 幅をきかす。のさばる。
    1. [初出の実例]「左衛門をしりめにかけ、はぶき給ふ御心根」(出典:浄瑠璃・田村麿鈴鹿合戦(1741)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android