臼起(こ)し(読み)ウスオコシ

デジタル大辞泉の解説

うす‐おこし【臼起(こ)し】

正月2日ごろの仕事始めの行事。年末に伏せておいた臼を起こして餅(もち)をついて供える。あるいは餅つきのまねだけをして、別に準備しておいた餅を供える。 新年》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の臼起(こ)しの言及

【臼】より

…新築の際には臼を最初に家に入れ,火災の時にはまずはじめに持ち出すこととされ,古臼の処分には近隣7軒に分けてたいてもらったり,石臼の破片は屋根に投げ上げて火事除けとした。年末には〈臼寝せ〉といって,臼に餅を入れて箕で覆っておき,正月の仕事始めにその臼の箕を取り除き杵で軽くたたいて〈臼起し〉を行う所もある。小正月には石臼に餅花の木を結わいつけたり,8月の十五夜には臼に箕をのせて供物を供えるなど神の祭壇とされ,また神のお旅所を選定するのに臼を川に流して決めるなど,卜占にも用いられた。…

【鏡開き】より

…武家では甲冑を納めた櫃を開く具足開きが,町家では蔵開き,帳祝いが行われ,鏡餅を下げて主従や家族どうしで共食し,互いの関係を密にした。農家でも田打正月,鍬初めなどといって田畑に初鍬を入れ,そこに松や鏡餅の砕片を供えたり,臼起しといって暮に伏せた臼を起こし儀礼的に米つき等の作業をすることが行われ,同時に雑煮や汁粉を食べた。ただこれら農家の行事が武家の具足開きなどと同じく,20日から11日に移されたものかどうかは明らかでない。…

※「臼起(こ)し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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