菊多関(読み)きくたのせき

精選版 日本国語大辞典 「菊多関」の意味・読み・例文・類語

きくた‐の‐せき【菊多関】

  1. 勿来関(なこそのせき)古称

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の菊多関の言及

【関所】より

…すなわち律令国家は中心に京・畿内,その周囲に一般諸国,さらにその遠方に化外の地がひろがるという同心円的地域区分を有していた。三関は畿外の国に位置するが基本的に畿内と畿外を区切る性格を有し,摂津関もこれに准じ,辺要の東の蝦夷地との境には陸奥国白河関,菊多関(これらは835年(承和2)長門関と同ランクになった)が,西の大宰府域との境界には長門関が置かれ,これらは地域区分の象徴的役割をはたし,(1)(2)ランクとして重視されたのである。 関は基本的に国境におかれ,他国への不法移動である浮浪・逃亡の防止という警察的機能を有した。…

【勿来関】より

白河関念珠関(ねずがせき)とともに〈奥州三関〉の一つ。はじめは菊多関と称された。歌枕でもあり,〈な来そ〉,すなわち〈来るな〉の意をかけて歌に詠まれることが多い。…

※「菊多関」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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