衙前(読み)がぜん

普及版 字通 「衙前」の読み・字形・画数・意味

【衙前】がぜん

宋代の賦役

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の衙前の言及

【胥吏】より

…そうした問題と皇帝支配下の科挙官僚という均一要素が結ばれるところに胥吏が存在する一つの理由が求められよう。【梅原 郁】
[朝鮮]
 唐・宋以後の中国と同様に朝鮮でも,正規の官僚任用法によらない下級の役人を胥吏と呼び(吏属,衙前ともいう),非常に古くから存在していたと思われるが,統一新羅期までの実態は不明である。高麗時代には地方の行政実務を担当した郷吏と呼ばれるものが存在し,国家の官僚ではなかったが,彼らは統一新羅末期に台頭した地方豪族の後裔であり,地方の権力者であったから,本来の胥吏の概念にはなじまない。…

【宋】より

…5等のうち1等戸から3等戸までは地主階級に属する〈上戸〉であって,国の労役奉仕に当たる義務を負った。それは差役とか職役とよばれて,官物の保管と輸送(衙前),州県官衙への出仕(承符),租税の徴収(里正,戸長,郷書手),郷村の治安維持(耆長,弓手,壮丁)などに従事した。 これらの差役に就くことは,唐代では名誉とされ,代償として諸種の恩典も与えられたので,希望者は多かったが,宋代には中央集権化がすすんで地方の負担が多くなり,農民にはこれが大きな重荷となった。…

※「衙前」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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