郵便汽船三菱会社(読み)ゆうびんきせんみつびしかいしゃ

百科事典マイペディア 「郵便汽船三菱会社」の意味・わかりやすい解説

郵便汽船三菱会社【ゆうびんきせんみつびしかいしゃ】

三菱会社

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の郵便汽船三菱会社の言及

【殖産興業】より

…そしてこれにともなって〈民産ノ厚殖〉や〈民業ノ振励〉をはかる内務省系の模範官業や,博覧会,共進会,農談会などの開催に政策の重点が移ることになった。しかしこの時期の民業育成は,郵便汽船三菱会社や日本鉄道会社に対する助成――前者の場合は政府保有船舶13隻のほか,1875年から84年までの10年間に同期間政府歳入総額の0.37%に当たる253万円余の助成,後者の場合は毎線区工事落成まで払込資本金の8%の利子給付,営業開始後は同じく純益8%に達するまでの利益補給など――のように,特定企業の特別助成の色彩が強く,一般民業はかえって紙幣整理にともなう深刻な不況や道路建設などの負担のため,没落したものも多かった。直営政策の放棄は,民業の一般的助成ではなく,特定資本の特別助成とこれを軸にした工業化に帰結したのであった。…

【三菱財閥】より

…72年三川(みつかわ)商会,73年に三菱商会と改称し,岩崎の個人会社となった。74年に本店を大阪から東京に移し,75年三菱汽船会社,さらに郵便汽船三菱会社(略称,三菱会社)と改称した。同社は同年,日本初の外国航路である横浜~上海間の定期航路を開設した。…

※「郵便汽船三菱会社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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