酸蝕歯(読み)サンショクシ

デジタル大辞泉 「酸蝕歯」の意味・読み・例文・類語

さんしょく‐し【酸×蝕歯】

食物などに含まれる酸により、エナメル質を失った歯。→酸蝕症

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「酸蝕歯」の解説

酸蝕歯

飲食物などに含まれる酸により侵蝕された歯のこと。歯の表面のエナメル質はph5.5以下の強い酸に触れると溶け始め、その下の象牙質はph6.4で溶け始める。症状は、歯のつやが消える・歯が欠ける・黄ばむ・冷たいものが染みる・虫歯のように痛むなど。かつては酸を扱う工場などで起こる職業病として知られたが、近年清涼飲料水柑橘類ワインなどの長時間あるいは頻繁な飲用により起こることが多い。予防には、長時間及び頻繁な酸生物の摂取を避けることの他、酸性飲食物の摂取後に水やお茶で口をすすぐ、摂取後30分は歯磨きを控える、デンタルガムやフッ素入り歯磨きで歯質を強化する、などがある。

(2015-11-13)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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