enamel
広義には,脊椎動物の歯の表層を構成する高度に石灰化した硬組織。95%がりん灰石を主とした無機質で,有機質は1%,水が4%。酸でほとんど溶解する。硬度6~7。生体組織のなかで最も硬く,化石として発見されることが多く,また,成長線やエナメル小柱の形態や配列など,その動物の系統・生態・生理を反映した組織構造をもつことから,古生物学の研究において重要な研究対象である。広義のエナメル質は,魚類の歯と鱗に存在するエナメロイド(間葉性エナメル質)と,両生類・爬虫類・哺乳類の歯に存在する狭義のエナメル質(真性エナメル質・上皮性エナメル質)に二分される。狭義のエナメル質は,歯胚の上皮細胞(エナメル芽細胞など)が遠心方向に形成するもので,硬骨魚類の一部(肺魚類・総鰭類など)の歯にも存在する。狭義のエナメル質の無機質は,水酸りん灰石の微結晶(幅数百nm×長さ数千nm)が石垣状に組み合ったもので,有機質は主にエナメル蛋白質(アメロゲニン・エナメリン)からなるが,形成の過程でそのほとんどが吸収・脱却される。両生類や爬虫類では一般に無小柱エナメル質であるが,哺乳類ではりん灰石の微結晶の束からなるエナメル小柱をもつ小柱エナメル質である。また,有袋類や食虫類ではエナメル細管をもつ有管エナメル質を,齧
執筆者:後藤 仁敏
参照項目:エナメロイド
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… 第2はその他すべての脊椎動物,つまり顎骨(がくこつ)を備えた顎口類にみられるリン酸カルシウム質の歯で,真の歯ともいうべきものである。これは中心部にある歯髄,主体をなす象牙質,歯冠表面のエナメル質,および哺乳類の歯根表面にあるセメント質という4種の組織からなる特異な器官で,発生学的には歯髄,象牙質,セメント質は真皮を母体とし,エナメル質は口腔上皮を母体として形成される。エナメル質は鉱物質の結晶のかたまりで,生体中で最も硬度の高い組織であるが,他の3組織は生活組織である。…
※「エナメル質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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