銀河鉄道999

デジタル大辞泉プラス 「銀河鉄道999」の解説

銀河鉄道999(スリーナイン)

①松本零士による漫画作品。一人の少年が謎の女性とともに銀河超特急に乗り、機械のからだをくれるという終着駅を目指して旅をする物語。『週刊少年キング』1977年第5・6合併号~1981年第48号+『ビッグゴールド』1996年9月号~1999年3月号に連載。少年画報社ヒットコミックス全18巻+小学館ビッグコミックスゴールド全21巻。第23回(1977年度)小学館漫画賞 少年少女部門受賞。
②①を原作とする日本のテレビアニメ。放映はフジテレビ系列(1978年~1981年)。キャラクターデザイン:荒木伸吾、湖川滋。声の出演:野沢雅子、池田昌子、肝付兼太ほか。
③②のオープニング・テーマ。歌はささきいさお、杉並児童合唱団。作詞:橋本淳、作曲:平尾昌晃
④日本のアニメ映画。1979年公開。①を原作とする。監督:りんたろう、作画監督:小松原一男、脚本石森史郎。声の出演:野沢雅子、池田昌子ほか。
⑤④の主題歌。歌は日本のバンド、ゴダイゴ。作詞:奈良橋陽子、山川啓介、作曲:タケカワユキヒデ。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の銀河鉄道999の言及

【アニメーション映画】より

…この名作児童文学のアニメ化と並んで,同じ74年にSF宇宙戦争もの《宇宙戦艦ヤマト》が半年連続シリーズとして作られ,その後の連続テレビアニメの二大路線を築いた。《ヤマト》の総集編が77年に劇場公開されて大ヒット,これが劇場用長編アニメ競作の口火となり,松本零士原作,りんたろう演出の《銀河鉄道999》(1979)のような劇場の大画面を生かした映像美をたんのうさせる作品や,宮崎駿演出,大塚康生作画監督の《ルパン三世・カリオストロの城》(1979)のような緩急自在の作劇,痛快なアニメート,奇想天外なギャグなど,おとなも満足させる内容と技術をそなえた冒険アニメの快作も生まれた。製作本数だけは世界一という日本の商業アニメの濫作状況の中で,実験的な自主アニメも活発に製作され,久里洋二の一連のナンセンス・ギャグ・アニメ(《人間動物園》1962,《殺人狂時代》1967など)がまず海外で注目され,次いで古川タク(《Head Spoon》1970,《驚き盤》1975など),J.トルンカに師事した〈人形アニメ〉の川本喜八郎(《鬼》1972,《火宅》1979,など),岡本忠成(《ふしぎなくすり》1965,《虹に向って》1977,など)らが,各地の国際映画祭で受賞して世界的な名声を得た。…

※「銀河鉄道999」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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