頭弁(読み)トウノベン

関連語 蔵人頭

世界大百科事典(旧版)内の頭弁の言及

【蔵人所】より

…蔵人頭(2名)は蔵人や殿上人を指揮して常侍し,殿上関係の諸事を差配し,また天皇と太政官のパイプ的な役割を果たした。近衛中将や大弁,中弁を兼ねる場合が多く,これらを〈頭中将〉〈頭弁〉等と呼んだ。蔵人頭は殿上では位階の上下にかかわらず常に殿上人たちの首席に座を占めることになっていた。…

【弁官】より

…弁官は律令政治のかなめとなる機関であったから,弁は劇職であるとともに要職であって,9世紀に天皇近侍の職として蔵人所(くろうどどころ)が置かれると,蔵人頭(くろうどのとう)2人のうちの1人はかならず弁に任じている者が兼ねた。これを頭弁(とうのべん)という。また史は太政官符等を起草し,弁官関係の文書を保管し管理する実務官僚として,地位は低いながらも重視され,その上首は官務といわれ,のち小槻(おづき)氏(壬生家)が世襲した。…

※「頭弁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む